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Three chords and a cloud of dust ...

Searching For Sugar Man

B00DGL54PQシュガーマン 奇跡に愛された男 DVD
角川書店 2013-10-04

by G-Tools
ようやく鑑賞。
内容は以前にも書いたので省くが、関係者の証言を中心としたドキュメンタリーで前半部はほぼそれで占められる。‘Rodriguez’という謎の人物について調べていく前半部から、後半部では彼の人物像に迫り、そして感動的な南アフリカでのライブへと展開していく。ライブシーンはちょっと泣けた。

見るまでは彼を探したのは音楽関係者だと思っていたが、実際は彼のファンであるジャーナリストと宝石商だった。宝石商はこの出会いで人生が変わりレコード店の店主になったそうだ。

とにかく印象的なのがRodriguezの人間性。知的で誠実で真面目かつ心優しい。娘が‘地に足がついている人’‘貧しくても心が豊か’と言っていたがその通りなのだろう。派手なことは好まず貧しくとも堅実な人生を送ってきたことがうかがわれる。その一方で3人の娘たちの可能性を伸ばす教育に心を配ってきた様子も感じられる。ヘンな話だが、年齢のわりに歯がきれいで驚いた。欧米人は歯に対する意識が高いということだが、歯がきれいだということは若い時からきちんとした生活をしていることの証拠ではないだろうか。
現在は緑内障を患い足元が少し危なっかしいが、街を歩く姿は飄々と、そして堂々としている。

冬のデトロイトの乾いた冷たさも印象に残った。北国で育った私には映像で雪質を見るだけで気温や湿度がある程度想像がつくのだが、緯度が北海道と同じくらいのデトロイトの冬はかなり寒いことだろう。厳冬の頬を刺す乾いた空気を思い浮かべながら映像を眺めた。

前半部で取り上げられた南アフリカで売れたレコードやCDの印税がどうなったのか、という問題については当然のことながら曖昧なままだった。これはRodriguezに限ったことではなく、多くのミュージシャンやかつて音楽活動をしていた人たちが抱えている問題だろう。契約の際に自分には何の権利もないことに気が付かないままサインした者も多いはず。ブートレグも多い。私が持っているコンピレーションもライセンスが明示されているものは少ない。
無欲なRodriguezが収入が増えた今も生活を変えていないというのはこれまた好感度が高いが、音楽ビジネスの食い物になることなく自分らしい人生を過ごしてほしいものだ。

  1. 2013/10/24(木) 22:03:36|
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Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
ミュージシャンやROCKをテーマにした切り絵も描いてます。

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