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Three chords and a cloud of dust ...

MC5

Kick Out the JamsBack in the U.S.a.High Time
これまでMC5の音楽そのものについては書いてこなかった。というのも個人的には‘音’は好きだけど‘曲’は好きなものがない、からである。それでも聴かずにはいられない魅力が彼らにはある。やはりデトロイト・ロック最重要バンドと言っていいバンドなのだ。

MC5の音も音楽性も時代を超えた普遍性があり、そしてロックをやるうえで一番大切な反骨の魂が宿っている。そして彼らはとにかくロックが好きなのだ。暑苦しいくらいに。だから彼らの音楽は今も愛され続けている。
John Sinclairの存在があったからこそ世に知られたMC5だが、John Sinclairなくとも遅かれ早かれ世に出るだけの実力があった。よくStoogesと並べ称される。実際のところ演奏力や曲の構成力、それにライブでのパフォーマンスを見てもMC5の方が数段上である。何が起こるかわからないという危うさはStoogesの方が負けていない。それにしてもMC5がチャンスを手にし羽ばたこうとした時にJohn Sinclairとホワイトパンサー党が足かせになったというのも皮肉な話だ。
多くのミュージシャンがそうであったようにメンバーはドラッグで内部崩壊していき、その後大きな成功を収めた者は一人もいなかったし、RobとFredの死はあまりに早すぎた。そのためかStooges以上のカリスマ性があるように感じる。

とにかくライブがすばらしいバンドなので数少ないライブ映像はロック好きなら必見だ。好きな曲がないとほざいている私もライブ映像は大好きで、CDはあまり聴かないが動画はよく見たくなる。よく過激だと言われるが今見ると微笑ましいような愛嬌や純粋さも感じる。

ライブ録音の1stは世間一般の評価通り全編ハイテンションな激しいアクトが繰り広げられ小気味よい緊張感と興奮のままにすべてが終わる。2nd、3rdは1stより評価が低くなりがちだがなかなかどうして。特に3rdは当時のキャリアの総決算にふさわしい豊かで濃い内容だ。本当はこの次につながる総決算であって欲しかったのだが。「SKUNK」のオープニングのインストでBob Seger、Scott Morgan、Terry Trabandtが参加していてライバルであると同時に音楽仲間だった人間関係が垣間見えて興味深い。

  1. 2012/12/20(木) 17:06:21|
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正親町さるる

Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
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