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Three chords and a cloud of dust ...

Dick Wagnerの仕事

Dick Wagnerは優れたギタリストであり作曲家であり音楽プロデューサーである。1970年代から現在に至るまで有名アーティストのアルバムに参加し、その多くがゴールドティスクやプラチナディスクを獲得している。

このブログで書いてきた通り、彼の音楽キャリアは60年代のミシガン州から始まる。アイオワ州生まれの彼の来歴はわからないがミシガン州Saginaw地方で暮らしていたようだ。デトロイトエリアでガレージバンドThe Bossmen、続くThe Frostはローカルながら人気バンドとなり、彼の音楽に影響を受けたバンドも多かった。
My First Band」という海外サイトがある。バンド経験者が自らの初バンドを紹介するサイトで、Personnel、Influences、Setlist Sample、Best Gig、Gig from Hell!(笑)というように項目がいくつか決まっている。ミシガン州のバンドは現在85バンドも登録されていて60年代に結成されたバンドばかりではなく70年代に結成されたバンドもある。その中で‘Influences’の項目にDick Wagnerを挙げるバンドが多いのだ。もちろん一番多いのはBeatlesであり、Rolling Stones、Kinks、Yardbirds,Cream、Jimi Hendrixといった名前も複数挙がる。ミシガン勢ではMitch Ryder、Amboy Dukes、70年代のバンドではMC5、Stoogesの名前を挙げるところもある。Dick Wagnerが曲を提供しているバンドは「とにかくDick Wagnerが一番!」という雰囲気がありありでおもしろい。
そんなDick Wagnerが曲提供、プロデュースしているバンドをいくつか。


まず、Tonto & The Renegades。「Scream Loud ! The Fenton Story」に収録されており、ここではGrand Ledgeで1963年に結成したようにあるが「My First Band」ではLansingになっている。このバンドはFenton傘下のSound of the Sceenから2枚のシングルを出していて、このうち2枚目の「The Easy Way Out/Anytime You Want Some Lovin'」両面ともDick Wagner作曲・プロデュース。「The Easy Way Out」はBossmenもレコーディングしており、私はこのBossmenヴァージョンがDick Wagnerの曲の中でも特に好きな1曲である。1枚目のシングル「Little Boy Blue」は「Back from the Grave」に収録されている佳曲で、Tonto & The Renegadesのオリジナル曲なのだが、Dick Wagnerの影響を受けているのは間違いない。
tonto
2002年EPリリース。

Saginaw出身のThe Cherry Slush。1965年結成で、1968年にシカゴのUSA RecordsからリリースしたシングルA面「I Cannot Stop You」がDick Wagner作曲・プロデュース。前にも書いたが、この曲はBossmenでもともと歌われた曲でアレンジによって若々しさや激しさが加わっている。
cherry
The Cherry Slushも2002年にリユニオンしており、ライブにはDick WagnerとThe FrostのDonny Hartmanも参加したらしい。画像はリユニオン当時リリースされたCD。

これまたSaginawのバンド・Count & The Colony。このバンドのことはよくわからないが「Teenage Shutdown」に収録されている「Can't You See」が知られているのかもしれない。Wagner先生が作ったのはこれとは別のシングル曲「Say What You Think」。
cc
YouTube等で見つけることはできず、まだ聴いたことはない。

FentonのディスコグラフィのWikiにあるOur Generation。このバンドはBossmenの1966年のシングル曲「Baby Boy」をカヴァーしているらしい。これ以上の情報はわからず、Dick Wagnerが直接関わったのかもわからない。

The Fabulous Packの「Wide Trackin'」でも作曲を担当している。
fp2
軽めの、ポップというよりファンキーな味わいの曲でMark Farnerの若さには合っていたのかもしれないが、これは売れなさそう。この時のシングルには本名のRichard Wagner名で表記されている。「Harlem Shuffle」のB面の「I've Got News for You」も作曲しているようだが、これもよくわからず。

ミシガン西部のBelding出身のDon and The Wanderers唯一のシングルも曲提供とプロデュースをしている。Kustomというレーベルから出した「On the Road /Sleepin'in the Sun」。どちらもDick Wagnerらしさがよく出ている曲で「On the Road 」はBossmenもシングルレコーディングしていた。Don and The WanderersはギタリストのDon Thompsonを中心としたバンドで1964年から1972年にわたって活動した。

  1. 2012/01/14(土) 16:54:48|
  2. Detroit/Michigan
  3. | コメント:0
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Author:正親町さるる
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