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Three chords and a cloud of dust ...

LET EM HAVE IT !

let em have it
さて、この「Let Em Have It !」。
レーベル名も、発売年も、当然のことながらアルバムのコンセプトもバンド紹介も一切ナシ。‘Garage’と‘Michigan’という言葉があるから私の購入対象となったわけで。‘Vol.1’とあるものの‘2’は出てなさそう。そして、このステキなジャケ面ほどには中身は獰猛でなかったりするが、バラエティに富んだセレクトでミシガン・ガレージの醍醐味がギッシリつまった1枚となっている。

ジャケ裏にバンド名、曲名、レーベル(ガレージバンドの音源はシングルが主だからレーベルは大切な情報)。まずはこれだけあれば充分。
全27曲中、Fenton、Phalanx、Great Lakes、Sound of the Sceenといったミシガン州西部の都市Grand RapidsやKalamazooのレーベルが多い。ミシガンというとどうしても60年代末のデトロイト・ロックのイメージが強いが、西ミシガンでも活発なガレージ・ロック・シーンがあった。Tommy James & The Shondellsも西部の出身だ。
デトロイト・エリアのレーベルではおなじみのHideout、A2からも一曲ずつ収録されている。Wheel4というレーベルはいかにもデトロイトのレーベルのようだがよくわからない。どこかで見たレーベル名だと思ったら欲しいものの一つである編集盤で見たレーベルだった。
B00000096OMichigan Garage Bands 1
Various Artists
Collectables 1994-08-26

by G-Tools

収録バンドはRationals、Unrelated Segments、Jujusといった定番や、名前だけは知っていたKing's Court、Trademarks、French Church、Questsあたりも収録されている。そしてDick Wagnerが曲を提供しプロデュースもしたTonto & Renegadesが入っている。他にも今まで知らなかったバンドが多数入っていてとにかく嬉しい。
ひとつだけ浮いて聴こえるのがUp。どう見ても66年な顔ぶれの中でプロト・パンクな「Just Like An Aboriginie」が異彩を放つ。これは70年のシングル曲だし、もっとサイケデリックな曲を集めた編集盤に入った方が合うと思う。Rationalsの「Poor Dog」も一段高いクオリティでこの中では浮いている。意外と感心したのはUnrelated Segmentsで、猥雑ながらも個性は抜群で他のバンドよりも頭一つ抜け出している。
大好きなバンドだがあらためて惚れ直した。ガレージバンドはやはり濃い個性で目立ってほしい。

今後もデトロイトにこだわらずミシガン各地のバンドの曲をもっと聴きたい。
まだまだ知らないバンドがあるはずだ。

1. The Mussies - Louie Go Home
2. The Troyes - Rainbow Chaser
3. Blues Inc. - Get Off My Back
4. Up - Just Like An Aborigine
5. B.C. & The Cavemen - As Long As I'm Around
6. The Kings Court - Don't Put Me On
7. The Unrelated Segments - Cry Cry Cry
8. The Blues Co. - Experiment In Color
9. The JuJus - I'm Really Sorry
10. Bondsmen - I've Tried & Tried
11. The Trademarks - If I Was Gone
12. The Orange Wedge - From The Womb To The Tomb
13. The Beaux Jens - She Was Mine
14. Tonto & The Renegades - Little Boy Blue
15. Bottle Company - Lives For No One
16. Legends - I'll Come Again
17. Dimentions - Treat Me Right
18. Ruby - The Painter
19. The French Church - Slapneck 1943
20. The Quest's - Shadows In The Night
21. Headlyters - Girl Down The Street
22. The Rationals - Look What You're Doin' (To Me Baby)
23. Plain Brown Wrapper - You'll Pay
24. The Young Men - Go Away Girl
25. The Rationals - Poor Dog
26. The Rationals - Gloria
27. Renegades - She's Your Find
  1. 2011/08/05(金) 21:51:49|
  2. Detroit/Michigan
  3. | コメント:3
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コメント

Re:

mad+peck+studioさんは本当にお詳しいですね~。感心します。
現存するコンピレーションはどれもお持ちのようですね。

The Wheels4はパンクっぽい曲が少なさそうだなーと予想してたんですけど、やはりそうなんですね。
Fentonで思いましたがレーベル単位で聴くと案外と飽きますね。
レーベルの傾向ってやっぱりあるんでしょうか。
同じ曲でも違うコンピレーションで聴いた方が良く聴こえるということもあります。



  1. 2011/10/06(木) 23:04:19 |
  2. URL |
  3. さるる #-
  4. [ 編集]

The Wheels Four Label Storyは、Dearborn のローカル・レーベル・ストーリーです。

ラフ、タフな曲は少なく、バラード調のムーディーなものが多い。
The Lykes Of Usの7:30 Saidなんて地味ですが、捨てがたい。The CouriersのI Couldn't Care Lessは、The Run-A-Rounds のヴァージョン(Michigan Mayhem! #2収録)と同じく素晴らしい。
The InnsmenのThings Are Different Nowのようなファスト・パンカ―は、ミックス違いで弱弱しく聞こえるかもしれませんが・・・

  1. 2011/10/06(木) 00:46:09 |
  2. URL |
  3. mad+peck+studio #-
  4. [ 編集]

The Wheels Four Label Storyは、Dearbornのローカル・レーベル・ストーリーです。

これはちょっと複雑なのですが、CicadelicでLPで、一枚、CDで一枚でたものの増補盤。

ラフ、タフなものは少なく、バラード調のものが多いのですが、The Lykes Of Us やThe Pagens等地味だけれど、味わい深い曲があります。

The Couriers のI Couldn't Care Lessは特に偏愛してる曲。The Run-A-Roundsのヴァージョン(Michigan Mayhem! #2にも収録)のカヴァー?どちらも好きです。

The InnsmenのThings Are Different Nowは、もともとはスピーディーなナムバーですが、この場合、ミックスが違うのか、違う曲に聞こえてしまうが・・・
  1. 2011/10/06(木) 00:34:06 |
  2. URL |
  3. mad+peck+studio #-
  4. [ 編集]

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正親町さるる

Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
ミュージシャンやROCKをテーマにした切り絵も描いてます。

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