+ 耳 福 +

Three chords and a cloud of dust ...

THE C.A.QUINTET


Trip Thru Hell

マニアから評価が高く‘変態的’とか‘不気味’‘偏執的’といった最高ランク(?)の誉め言葉を多く見かけるUSサイケきっての個性派バンド。
地獄の風景のようなジャケットといいアルバムタイトルが「地獄めぐり」(←私的邦訳)というところからして強烈である。
原盤は数が少なく超レア。

個人的には大して変態だとも不気味だとも思わない。
確かにエフェクトやミックスは凝りに凝っているようだし明るい気持になる曲調ではないものの、ところどころ西部劇を思わせたり日本の昭和のドラマに出てきそうな大袈裟なメロディがおもしろく飽きが来ない。
合間合間に入る浮遊感のある女性コーラスが曲と曲の間をつなぎ、ひとつの地獄を経て次の地獄へ向かうようなイメージを抱かせる。
インスト部分が多くアート映像のバックミュージックのような趣も。
あまり他では見かけない点だと思うのがフロントマンのKen Erwinがトランペッターであること。
そしてオリジナル曲はすべて彼が作っている。
ライナーノーツの最初にKen Erwinの68年の言葉で「人々はずっと同じような音楽を聴くことに病み疲れているよ。だから人々は新しい違う音楽を探しているんだ」というのがある。
それが当たったかどうかはわからないが、当時の反応はいかばかりだったのか。

私は地獄関連の本を読むほど東西を問わず地獄に興味がある人なのでこのスペクタルな地獄旅は非常に楽しめた。
歌詞がわかったらもっと楽しめそう。

最後に、C.A.Quintetはミネソタ州出身で66年から71年にかけて活動した。
「Trip Thru Hell」は69年作。
このアルバムは収録曲の半分以上がボーナストラックでそれを聴くとアルバム制作以前と思われる曲もあって、いわゆるティーン・パンク時代もあったことがわかる。
ポップなパーティー・ミュージックは同じバンドとは思えないくらい。
R&B調の曲もある。
揃いのスーツ姿の写真がその頃のものなのだろう。

今年はミシガン勢がいい作品ばかりにあたるので逆に他エリアのバンドを聴くことを躊躇していたが、これは本当に聴いて良かった。

  1. 2011/05/26(木) 23:01:12|
  2. Garage/Psychedelic
  3. | コメント:0
<<ジレンマ | ホーム | 期待して待つ!>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

正親町さるる

Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
ミュージシャンやROCKをテーマにした切り絵も描いてます。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

最新コメント

DETROIT JUNKIE


月別アーカイブ

カテゴリ

このブログについて (1)
Iggy Pop/The Stooges (110)
Iggyと出逢った人々 (16)
Detroit/Michigan (205)
Garage/Psychedelic (44)
Glam (5)
American Hard (5)
Cover (11)
その他Rock (42)
J-Rock (10)
他ジャンル (10)
Rockな日常? (127)
Illustration・Paper Cut Art・切り絵 (51)

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示