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Three chords and a cloud of dust ...

LEGACY EDITION



リリースされてからしばらく‘買わなくていいや’モードに入ってたけれど、考えてみればこれがDavid Bowieがミックスしたオリジナル・バージョンなんだよね。
97年にIggy Popがあらためてミックスしたバージョンが出来て以来、流通していたのはIggyバージョンばかりで、おまけに‘IggyはBowieのミックスに不満だった’と一般的に思われているわけで、私みたいにIggyバージョンしか知らない人はこれで大いに納得して満足していたわけだ。
それ以前にオリジナル・バージョンのCD化されたものはデジタル・リマスターされておらず‘苦情がとても多かった’(Iggy談)ほど音が悪かったらしい。

この度、やはり聴かねば!と急に思い至り、日本盤でもなくデラックス・エディションでもなく、シンプルにレガシー・エディション輸入盤にしてみた。

いやはや、これはビックリ、驚いた。
Iggyミックスとは全然違う。まるで別物。新鮮!
各トラックのレベルを限界ギリギリまで上げたIggyミックスに対して、Bowieの作業をIggyが‘知的’と表現したようにBowieミックスが緻密な計算とテクニックによって生み出された‘作品’なのだということが今はよくわかる。
今までいろんな音楽を聴いて来て、そのほとんどが録音後に様々な加工をされていることはわかっていたものの、「ミキシングとはこういうものかぁ」と初めて思わされた。
オリジナルを長く聴いてきた人の多くが「オリジナルの方が好き」というのも理解できた。
一方で、Iggyミックスの方がバンドらしさが出ている、というIggyの言い分にも頷いてしまう。
フェイドアウトしたり、エフェクト処理されたヴォーカルは確かに当時のバンドの原始的な顔には似合わない。
予算がなく機材も古かったというが、音楽的表現としては時代も感じる。それはそれでおもしろい。
「Raw Power」は私にとっては聴けば聴くほど魅力が増す名盤中の名盤だが、これで更に聴く楽しみが増えたことは間違いない。

この二つのバージョン以前のIggyのオリジナル・ミックスというかマスターテープももちろん存在する。
これはかつてはソニーが保管していて、保存状態はとても良かったらしい。
これも聴いてみたいと思ってしまうのはファンの我儘かもしれないが、聴けるものなら是非聴いてみたい!
今はロンドンのオリンピック・スタジオに保管されている。

  1. 2010/06/15(火) 21:36:53|
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Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
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