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Three chords and a cloud of dust ...

Sonic's Rendezvous Band

B000I2J3A8Sonic's Rendez-Vous Band
Sonic's Rendezvous Band
Easy Action 2006-10-24

by G-Tools
2006年にイギリスのEasy Actionから出たSonic's Rendezvous Bandの6枚組。過去にLP・CD化されていた音源を含む未発表音源が収録されているということで当時は話題になった様子。
そもそもスタジオアルバムを残すことなく消えてしまったため幻のバンドとまで言われていたSRB。MC5、The Stooges、 The Rationals、The Upというデトロイトのスターバンド出身メンバーで構成されたが商業的に成功しなかった。時代の変化に阻まれたといわれているが、確かに70年代はロック低迷期であるとはいえ同時代に活躍したバンドを思い浮かべると彼らの不遇もさることながら、どんどん商業化されエンターティメント化していく音楽産業の中で自分たちのスタイルを頑固に貫いた姿勢がうかがわれる。

確かに派手なバンドではない。むしろ普遍的なものを感じる。正統派のR&Rをデトロイトらしい爆音と荒々しく激しいプレイで聴かせてくれる男気溢れるバンドだ。
Disk4がかつて多くの人に衝撃を与えた編集盤「Sweet Nothing」そのものなのだが、確かに6枚の中でこれが一番すごい。これぞRock!これぞホンモノ!全体を通して迫力と緊張感に満ち、最初から最後までフルスロットルで飛ばしまくっている。
唯一シングルリリースされている「City Slang」のライブ音源はいくつか存在する中で、やはりこれがベスト・パフォーマンスだろう。体中に音が駆け巡り、体が音で満たされる。YouTubeで初めて聴いたときは鳥肌が立ち、感激のあまり涙が出た。Fred Smithはどんな感情をギターに叩き込んでいたのだろう。そのプレイは凄まじいの一言に尽きる。

今回初めて聴いた「Sweet Nothing」も名曲。Disk6に入っているリハーサルのインスト音源もいい。

Fredのヴォーカルは以前はあまり好きではなかったが、いつの間にかその妙に味わいのある歌声がクセになってきている。FredとScott Morganの二枚看板はヴォーカルも作る曲もまるで持ち味が違うので、それがSRBの音楽の幅を広げジャンルを超えた魅力を生み出している。
バンドの音を作り上げているのはFredの渋いギターなのだが、リズム隊がパワープレイヤーであることも大きい。細かい技はあまり聴こえてこないが、2本のギターに負けないストレートで骨太のリズムがバックにあってこそ。

とにかくSRBに出会えたことがデトロイトロックを聴くようになって一番の収穫であり、今年一番興奮した出来事と言ってもいい。私にとって最高のロックバンドだ。
  1. 2009/12/16(水) 21:53:45|
  2. Detroit/Michigan
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Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
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