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Three chords and a cloud of dust ...

THE STOOGES

The StoogesFun House
希代のロック・パフォーマーIggy Pop率いるThe Stooges。
このブログを始めたそもそものきっかけはIggy Popであり、The Stoogesは今では特別な思い入れのあるバンド。カテゴリーも別に設けてあるのでデトロイトカテゴリーでは詳しくは書かない。私が書かなくても詳細なプロフィールはあちらこちらに存在するし。

MC5とともにオリジナル・パンクと呼ばれたりするが、MC5よりもこちらの方がずっとパンクだと私は思っている。よく‘初期衝動’という言葉で表現される音楽性、ステージアクト。原始的で本能的で生々しい。
メロディの美しさや楽曲の良さでは、デトロイトだけ見ても他にいいバンドがある。歌や演奏だって稚拙で洗練されてない。
だが、限界ギリギリまでキケンなエネルギーを発散するIggyと、それを支えるどこかイカれたAsheton兄弟の演奏は確実に脳髄に衝撃を与える。エキセントリックなものをねらったわけじゃないのに、とてつもなくエキセントリックで刺激的なものに仕上がっている。
当時のRon Ashetonは最高に冴えていたと思う。素人同然だったDave Alexanderも時折光るセンスを見せる。Scott Ashetonはとにかくヘタクソなのだがあの武骨さがStoogesの味の素。そしてIggyの歌詞は一見乱暴だが、怒りの後ろの方に自虐的で繊細な姿が見える。

日本のファンの間では特に評価の高い3rd「Raw Power」はハードな中にもポップ感覚も併せ持つ傑作だが、私はもっと混沌としている1st「The Stooges」、2nd「Fun House」の方が好きだ。
Iggyの作る歌メロはこの時期にすでにパターンが出来上がっていて、この後も現在に至るまで大筋で変わっていない(コレはコレでスゴイ)。後は作品ごとの相棒であるギタリストやプロデューサーの力量やIggyに対する理解力が大きく影響してくる。(決してIggyが進歩していないという意味ではない)
1stにはIggyらしさがギュッと詰まっている。最初の2曲+4曲目を聴くだけでStoogesというバンドがどういうバンドなのかよくわかる。ただしデビューアルバムで「we will fall」のような訳のわからん曲がいきなり登場するあたりが一筋縄でいかないところ。
私的問答無用の最高傑作は2nd「Fun House」。オリジナリティが高まり、各メンバーの持ち味が発揮されている。ただ激しいだけでない、40年も前の曲でありながら今聴いても新鮮な一方で普遍性もある。サックスを取り入れたことでそれが強調されているし、ライブでフリーキーな演奏ができるという効果まで生んだ。この頃のIggyのロング・グローブ姿も好き。

日本ではパンクそのものが軽んじられる傾向にあるが、欧米で特にフランスでIggy PopとThe Stoogesの評価が高いのはおもしろい。


  1. 2009/06/22(月) 23:24:42|
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Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
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