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Three chords and a cloud of dust ...

A-SQUARE(OF COURSE) ・・・その2

lundgren
artwork by Carl Lundgren
全25曲中8曲と一番の収録数がThe Thyme。2曲がオリジナルで残りはカヴァーらしい。The Zombies、元The ByrdsのGene Clark、The Holliesといったブリティッシュ・インヴェイジョン勢(失礼、The Byrdsはアメリカ)からポップス、フォークと幅広くヒット曲をカヴァー。音もコーラスも厚くて活きがいい。ヴォーカルもうまくてムードのある曲を歌いこなしている。当時のライブ告知を見るとメイン・アクトではないようだが、ぽつぽつと名前が出てくる。

The Scot Richard Case(SRC)もThe Cream、The Who 、The Pretty Thingsのカヴァーをしている。A-SQUAREからシングルを出すにあたって、すでに幾つかのオリジナル曲を持っていたバンドに対してJeep Hollandの戦略はこういったアメリカでも人気のあるイギリスのバンドの曲を持って来ることだった。ブリティッシュ・インベイジョンはデトロイトでも大きく影響していたのだ。

A-SQUARE(OF COURSE)を聴いての一番の収穫はDick Wagnerだった。この人は70年代以降、ギタリスト・コンポーザー・ヴォーカリスト・アレンジャー・プロデューサーと音楽的才能を発揮して大活躍していく。代表的なところでは70年代のAlice Cooper、Lou Reedのバンドのギタリスト。また、セッションギタリストとしてAero SmithやKISSのアルバムに参加。KISSの傑作アルバム「Destroyer」ではエースの代わりにほとんどのギター・パートを演奏したことは有名な話である。そして、彼が関わったアルバムの多くがゴールド・ディスクを獲得している。80年代はコンポーザーとして多くの楽曲を提供。90年代以降はギタリストとしての仕事も再び増え、70歳近い今も現役である。

A-SQUARE(OF COURSE)には彼のミシガン時代のバンドThe Bossmen、Dick Wagner & The Frostの曲が収録されいて、全曲がDick Wagnerのペンによるもの。どの曲も親しみやすく、とても美しい。The Bossmenはフォークの影響を感じる。ポップでメロディアスで日本のGSを思わせる青春のほろ苦さと甘酸っぱさが漂う。ヴォーカルはおそらくDick Wagnerだと思う。この人は声もいい。特別うまくはないのだけど若々しく爽やかな歌声は少々クサい曲調にぴったり。
Dick Wagner&The Frostは、後に3枚のアルバムを出すThe Frostの前身のバンドでグッとハードさが増している。The FrostのアルバムはCD化されているので是非聴いてみたい。

  1. 2009/05/26(火) 22:38:20|
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