+ 耳 福 +

Three chords and a cloud of dust ...

WHITE LIGHT/WHITE HEAT



多くの人はNicoが参加した‘バナナ’を挙げるけれど、私はこの2ndアルバムの方が好きだ。
最初から最後までイカレっぱなし。
実験的でアヴァンギャルドで、まさにヤク中が生んだ音。
ルーツも背景も感じられないその一瞬一瞬に生まれた生々しい音。
Lou Reedには興味はないし演奏も歌もヘタクソだがそんなことはどうでもいい。
この不協和音が混沌が気持いいのだ。

これが68年作だから、Iggyたちはこれを聴いた後でデビューアルバムのレコーディングに入ったはず。
影響はもちろんあったろうし、本人達は「John Caleのブロデュースだから」と言葉に出さずとも期待はしていただろう。
このアルバムを聴いてこのアルバムが好きなら期待するのは当然だ。
事実Iggyはヴェルヴェッツを聴いていたし好きだったと言っている。
フタを空けてみたら期待とは違ったようだが。
後にセカンドアルバムで「L.A.BLUES」のようなインプロヴィゼーションの一曲をアルバムのラストに持ってきたあたりもヴェルヴェッツの「Sister Ray」が意識的か無意識にかあったのだと思う。
同じ即興音楽でもヴェルヴェッツの方が1枚上手なところはしかたない。
ワイルドでありながらも洗練されているのはやはりヴェルヴェッツの方で17分に及ぶ長尺もあっという間。
Lou ReedとJohn Caleの間にあるライバル意識や緊張感ももちろん音楽性と無関係でなく、この点でも人間関係に特に問題を抱えてなかったと思われるStoogesとは異なる点ではあった。

もちろん両者はまるで別物で単純比較すること自体が愚かしい。
それでもついつい比べてしまう。

ところで、IggyとLouの交流についてはさっぱりわからない。
お互いに嫌いだった、というイメージが私にはあるが、実際はどうだったのだろう。

  1. 2010/09/28(火) 21:16:05|
  2. Iggyと出逢った人々
  3. | コメント:2

FROST MUSIC

B000000EEMFrost Music
Frost
Vanguard Records 1993-05-06

by G-Tools
Dick Wagnr率いるThe Frostのデビューアルバム。1969年作。

Wagner先生(スミマセン、私が勝手に呼んでる愛称です)のバンド歴はこの頃既に長く遡ること10年前、高校時代に結成したThe Invectivesがファーストバンド。その後The Eldoradosというバンドを経て1964年からThe Bossmenで活動するようになった。解散する67年までにシングルレコードを何枚か出している。

解散後、ドラムのPete WoodmanはPopcorn Blizzardへ。
そしてWagner先生は同年にDick Wagner & The Frost(s)を結成。(後にThe Frostに改名。)
いかにも60年代のラジオで流れてきそうなポップ路線から、よりハードな音に変わった。とは言ってもWagner先生の作る曲の真骨頂はポップでドラマティックな展開にある。The Frostでも胸がせつなくなるような美しいメロディは健在。一曲目から泣きのWagner節が炸裂。個人的にDick Wagnerの歌声が好きなのでこのあたりも胸キュンポイントだ。
音については当時ハードで重厚な音を出していたバンドは他にたくさんいて、そういうバンドに比べるとどうしても音の軽さは感じる。曲はいいけど生ぬるい?と感じる人は前に紹介した2nd「Rock and Roll Music」の方がライブ収録曲もあってハードさが出ているのでオススメかもしれない。3rd「Through The Eyes Of Love」は未聴。
それにしても「A-SQUARE(OF CORSE)」に収録されている「Mystery Man」とこのアルバムに収録しているのはバージョン違いはバージョン違いでもかなり違う。あちらがシングルバージョンなのだろうか。こっちの方が懲りすぎてクドい。他にはギター弾きまくりの曲やインスト的な曲もあって、このあたりがUrsa Majorにつながっていくのかなと感じた。アルバムのラストを飾る「Who Are You?」のギターアレンジなんてちょっとUrsa Majorの「Sinner」を思わせる。

その後、1971年頃にDick Wagnerはバンドを離れる。この頃デトロイトの多くのバンドが解散なり自然消滅しているのでWagner先生が次のステージに進んだのは時代の流れだったのかもしれない。他のメンバーはThe Frostとしてバンドを続けたが長くは続かなかったようだ。
そしてWagner先生はニューヨークでの短いUrsa Majorの活動後、ソングライター・ギタリストとしての才能を発揮してLou ReedやAlice Cooperとの仕事で成果を残していくわけである。

  1. 2010/09/27(月) 23:17:24|
  2. Detroit/Michigan
  3. | コメント:0

STOOGESの前座時代

海外サイトを探すとGrande Ballroomでのギグの日程や出演者のリストがあって、こういったリストやポスター画像を眺めて当時を想像するのが楽しみの一つだったりする。

cream-sdesign by Gary Grimshaw
「プリーズ・キル・ミー」でIggy曰く、21歳の誕生日にCreamの前座をやった際、苦労して楽器用のドラム缶を運び込んだのにセッティングがうまくいかないわアンプは壊れるわ観客にはヤジられるわで最悪のギグになってしまい、せっかくの誕生日なのにかなりヘコんだそうだ。
でもCreamは1968年4月19・20・21日に予定していたGrande Ballroomでのギグを6月に延期したという記録があって話が矛盾している。
6月のCreamのギグの時はPsychedelic Stoogesは出演していない。
前座をやったというのはIggyの記憶違いで実際は前座予定のバンドだけが出演して、観客が「Cream出せ!さっさと消えろ!」と怒鳴ったのはCreamが出演しないことに怒ったのだろうか?
本来なら3Daysの最終日の日曜日ということで盛り上がったはず。
Iggyも21歳の誕生日の記念にと期待していたんだろうなぁ、などと思ってみたり。

68年といえば、まだPsychedelic Stoogesの頃で(同年11月にはThe Stooges
を名乗っている)レコードデビューもしてない。
MC5やSRCはすでにヘッドライナーをつとめるくらいの人気バンドだったがStoogesはまだ前座ばかり。
The Whoの前座をやった記録もある。

そして「プリーズ・キル・ミー」でも触れられているBlue Cheerの前座の話。
b-m-sdesign by Gary Grimshaw
爆音で知られたBlue Cheer。
Ronの話では彼らはステージにマーシャルのアンプを3台積み上げた。
Blue Cheerは壁のようにデカいアンプを積み上げるのが売りのバンドで、Ronたちは大音量に大喜びしStoogesの爆音に拍車をかけていったらしい。
「今日は最高の音を聴かせられなくて悪いな」
と言ったかどうかは妄想の域だが、全部のアンプを積めなかったことをBlue Cheerが謝ったという証言がある。
会場の電圧やスペースの都合かはわからんが、ともかくカッコイイではないか。

Psychedelic StoogesとMC5が共演したBlue Cheerの日曜日の最終公演には1500人の観客を動員。
わざわざ数が書かれているところを見るとGrandeでは大きな数字だったのだろう。
今となっては夢の共演・・・
音がデカいだけのヘタクソなバンドという人もいるかもしれない。
ましてや現代ではさほど大音量ではないのかもしれない。
でも私はあのアホなまでに歪められた空気を原始的な音を想像しただけでゾクゾクする。

  1. 2010/09/19(日) 22:05:04|
  2. Iggy Pop/The Stooges
  3. | コメント:0

GOOD COLLECTION



見たことのない写真だらけ。

Robert Plantとのツーショットなんて存在してたんだなぁ。
Iggyはロンドンに渡っていたのだから有り得なくないのに想像したこともなかった。

  1. 2010/09/09(木) 23:21:31|
  2. Iggy Pop/The Stooges
  3. | コメント:0

THE STOOGES

s100908

たまにはオッサンたちも描いてやらねば!

というわけで再結成Stooges。Ronのいた頃ね。


Iggy & The Stoogesバージョンもいずれ。

  1. 2010/09/08(水) 21:55:57|
  2. Illustration・Paper Cut Art・切り絵
  3. | コメント:0

WE WILL FALL

100904

書店で立ち読みしていてページをめくったら突然Stoogesが出て来てどきどきどきどき・・・
何度も見た写真なのに。
アホだなぁと思いつ、ますます好きだなぁと呆れつ。

切り絵の方は最近は考えすぎなのか、レベルを上げたいという気持が強すぎるのか、前みたいに「好き~!描きたい~!」と勢いで描けないのがダメダメなところ。
この絵は2年くらい前に切り絵を再開して2枚目の作品。
もうIggyが好きで好きで描かずにはいられなくて、描いたら描いたで妥協ができなかった。
当時の私の精一杯。
今見ると大雑把。でもこれを見ると当時の情熱を思い出すことができるので時々取り出して眺める。
切り絵でIggy Popを描いてる人なんてアンタくらいだって、と自分を励ます(笑)

‘the stooges’のロゴをデザインした人って誰なんだろ?
‘g’が鳥みたいで好き。

  1. 2010/09/04(土) 22:00:33|
  2. Illustration・Paper Cut Art・切り絵
  3. | コメント:0

追記・ THE NEW YORK DOLLS

映画「New York Doll」では、いろんな人のコメントが差し挟まれている。
元メンバー、今回のバンドメンバー、モルモン教関係の人、再結成を観に来たロック関係者、友人知人、そしてIggy Popも・・・

その中でロック関係者が口を揃えて「73年という暗い時代を変えてくれた」と言う。
彼らはロック・シーンへの不満をもらす。
ハッキリは言わないがプログレへの不満、その後台頭してくるヘヴィ・ロックへの不満。
‘プログレ’という言葉こそ出てこないが背景にちらちらと映る映像はどこから見てもEdgar Winter。
あれは「Frankenstein」の映像かなぁ。

ところでDVDケースの表裏とも写真はいつ撮られたものなのだろう。
全員髪が短くて、どう見ても老けている。
Johnnyなんて顔がふっくらして、その服装はないだろ!と突っ込みたくなるような。
てゆーか本当にJohnny?
これを見て「30年会ってないなんてウソでしょ」と思った。
すっごい気になるのに答えが見つからない。
ご存知の方は教えてください。

  1. 2010/09/01(水) 22:29:21|
  2. Iggyと出逢った人々
  3. | コメント:0

プロフィール

正親町さるる

Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
ミュージシャンやROCKをテーマにした切り絵も描いてます。

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