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Three chords and a cloud of dust ...

HEY JOE

世界で一番カヴァーされているかもしれない曲は「Louie Louie」だろうが、それに負けていないのが「Hey Joe」。実際、66年ガレージバンドにカヴァーされている曲の中で一番多いのではないかと思われる。Wikiによれば現在に至るまで100以上のカヴァーがあるという。

この曲、オリジナルはアメリカの60年代のポピュラーソングなのだが著作権で揉めたいわくつき。歌詞がなんともアメリカらしい。奥さんを射殺してメキシコに向かって逃亡中の男の歌なのだ。それも彼は走っているのだ。‘ヘイ、ジョー!銃を持ってどこ行くんだい?’から始まる歌は終始物騒な内容。コレ、テレビやラジオで流れたのだろうか。

一番有名なのはJimi Hendrixバージョンだろう。他の有名どころではDeep Purple、Yardbirds、Byrds、Patti Smithなど。Led Zeppelinもライブ音源がある。ガレージ勢ではLove、Litter、Standells、Music Machine、Shadows of Knightと軒並み66年に発表している。日本のGSグループ・ゴールデンカップスもやってる。コレはオリジナル色が強くかなりオススメ。妖しくキレまくってカッコいい。
私が一番最初に聴いたのは最も早く商業的にレコーディングされたLeavesバージョンだったためか、どうもしっとり系より過激系の方が好み。一番好きなのはブッ飛んでいるSwamp Ratsバージョン。Swamp Ratsで評価が高い「Psycho」より好き。

ミシガンではWarlocksが激しい系。銃声を模した音と叫びが入る。SoulbendersとMystic Sivaはしっとり系。他にあったかな?

「Hey Joe」は最初こそどこがいいんだがわからなかったが、数を聴くうちにじわじわとハマってしまった。シンプルでアレンジしやすい曲構成とジャンクな歌詞がロックの定番になった所以だろう。

  1. 2013/01/25(金) 20:11:23|
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I’m a Man

Mystic Sivaがカヴァーしている「I'm a Man」。
白人ブルースの名曲中の名曲。

アルバム聴く前は「Prime Moversがやってた曲じゃん」て思った。
そう、The Prime Movers。Iggy Popがまだ二十歳のJames Osterbergだった頃、まだドラマーだった頃のバンド。
聴いてみたらなんだか違う曲?
よく見るとPrime Moversの方はEllas McDaniel(Bo Diddleyの本名)、Mystic Sivaの方はWinwood、Millerとなっている。
同名異曲というわけだ。

Winwood、Millerって誰?ということだが、もちろんこれは私が無知なだけで。
イギリスのバンドThe Spencer Davis Groupの看板オルガン奏者であるSteve WinwoodとプロデューサーのJimmy Millerによって書かれた曲である。
このWinwood、当時はまだ10代だったようでバンド内でも一番の若年だった。
ところがファンキーなオルガンやギターをこなすのはもちろんのこと、なんといっても歌がうまい。
リードヴォーカリストを差し置いて本格的なブルースを聴かせてしまう天才肌。
イカした曲を作るセンスも耳のよさ、喉のよさも真似しようとしてできるものではない。
「I'm a Man」はヒットしたものの、この後Winwoodはバンドを離れ自身のバンドTrafficを結成する(このバンドなら私でも名前は知っていた)。

「I'm a Man」のカヴァーといえば、Chicagoが一番有名のようだ。
ちなみにBo Diddleyの方はThe YardbirdsやThe Whoもカヴァーしている。


今年の後半はUSと平行してUKにも手を出してみようかな。



  1. 2011/03/26(土) 21:12:49|
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TOBACCO ROAD

Mystic Sivaの編集盤に収録されているカヴァーは3曲とも音楽に疎い私でも知っている曲だった。
とはいっても一曲はすでに書いた通りSRCの「Black Sheep」ではあるが。

そのひとつが「Tobacco Road」。
アレンジ次第でポップにもファンクにもソウルにもカントリーにもR&Bにもパンクにもどんな風にもなれる名曲で、それゆえに多くの歌手やバンドが演奏している。
私が持っている数少ないCDの中でさえ、Nuggets収録のThe Blues Magoos、Rare Earth、そしてMystic Sivaと登場するくらいだから、それだけ多くのカヴァーヴァージョンが存在するということだ。
私の大好きなバンドSweetの「Blockbuster」はこの曲からインスピレーションを得て生まれたというのは前から知っていたが、あらためて聴き比べてみたりしている。

原曲の作曲者はJohn D.Loudermilk。
この人はアメリカの歌手で60年代にはそれなりにヒット曲も出していたが、作曲家としての評価の方が高いようだ。
カントリーからポップまで手がけ数多くのヒット曲を生み出した。
「Tobacco Road」はイギリスのポップバンドThe Nashville Teensの1964年にリリースされたデビューシングルでイギリス6位、アメリカでは14位と大ヒット。
Loudermilkは他に何曲もThe Nashville Teensのヒットに貢献している。
「Tobacco Road」の方はというと、The Animals、Jefferson Airplane、Spooky Toothといった60年代に活躍したバンドやEdgar Winter、David Lee Roth、他にも名前の知らないたくさんの歌手やグループによって歌われ演奏されている。

  1. 2011/03/06(日) 17:12:30|
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YOU KEEP ME HANGING ON

ガレージサイケにはカヴァーが付き物だしカヴァー曲について調べるのが半ば趣味と化しているので、カテゴリーを作ってみた。


Indexのアルバムを聴くとThe Byrds、Bee Geesなどのカヴァーも印象的なのだが、今回は「You Keep Me Hanging On」。
オリジナルはSupremesで1966年にMotownからリリースされた。
まったり、ゆるい、脱力、陰気、儚いといった言葉が似合いそうな(決してケナしてるのではない)Indexヴァージョンを聴くだけでも「名曲!」とわかる。
Motownのソングライティング・プロダクションチームのHolland-Dozier-Holland(Lamont DozierとBrian、EdwardのHolland兄弟)が作曲&プロデュースした。
H-D-HはSupremesやFour Topsを始めとする多くのアーティストの作曲&プロデュースをし60年代のMotownを支えた。
ロックの殿堂入りも果たしている。

オリジナルはポップで軽快。
Indexの後で聴くとそのテンポの速さにびっくりする。
そしてもちろんソウルフルなのだが、元気で明るいお色気のSupremesにかかるとしっとり感には乏しい。

しっとりといえば80年代のKim Wilde。
どこかで聴いたような?と最初に思ったのはもしかしたらこのヴァージョンを聴いたことがあったのかもしれない。
しっとりというよりはセクシーかな?

他にもたくさんの人にカヴァーされていているけれど私が知っている人はRod Stewartくらい。
あと、Vanilla Fudge!
YouTubeでテレビ出演した映像を見ることができる。
これが突っ込み所満載。
いろんな意味で楽しめるのでぜひ一度は見てほしい。


  1. 2011/02/07(月) 22:07:47|
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I NEED YOU

先日The RationalsのTerryを偲んでCDを聴いていた。
Scottが作った曲はもちろん好きなのだが「I Need You」が好きで。
これはThe Kinksのカヴァーだ。

その後届いたばかりのコンピレーションアルバムを聴いた。
プロトパンクばかり集めたもので、ここにも「I Need You」が収録されていたことから、あらためて本家のThe Kinksヴァージョンも聴いてみた。
聴き比べるとThe Rationalsはわりと原曲通りのカヴァーをしていて、違う点といえばテンポが軽快なこととハーモニーがより美しいこと、それとギターソロが違う。
ひいき目もあるもののThe Rationalsの方が洗練されて聴こえる。
コンピレーションに収録されていたThe Hollywood Bratsはもっと強烈にアレンジをつけていてラフで不良っぽくて、うぉーっカッコイイぞと思わず声に出してしまった。
短くて最初から最後まで単純なリズムが勢いよく続く曲なので、どのヴァージョンを聴いても短距離をダッシュしたみたいな爽快感があるなぁ。

そしてそして。
日本人しかニヤリとしないであろうヴァージョンがあったりする。
真島昌利の「うな重」。
‘うな重、うな重が食べたい~♪うな重、ほかほかのうな重が食べたい~♪’って(笑)

  1. 2011/01/18(火) 21:20:02|
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YOU’RE A BETTER MAN THAN I

http://www.youtube.com/watch?v=ZPX0mMiObN4

おお。
前からこの曲が好きなのだが、Terry Knight and The Packも演奏してた!



作曲はManfred MannのMike Hugg。
Yardbirdsは66年にシングルで出していて、Manfred Mannは69年リリースのアルバムで収録しているから、先にYardbirdsに曲を提供したのかな。

YardbirdsはJeff Beck在籍時。
ポップでありながらもロックの香りが強く、Jeff Beckのギターソロもしっかり入っている。
おすましして演奏しているわりには音は荒っぽくてやんちゃ。
Terry Knight and The Packヴァージョンは66年に出したアルバムに収録&シングルカット。
これはアメリカでのYardbirds人気を受けた早業カヴァー?
より60年代ポップで、紳士的なガレージバンドという感じ。
ビートルズの影響を感じる。
ただ、別に書くがTerry Knight and The Packはサイケっぽかったり、フォークっぽかったり、R&Bぽかったりと特徴がつかみにくいバンドだったりする。

Manfred Mannヴァージョンはまるで別の曲のよう。
クールで知的な雰囲気。

http://www.youtube.com/watch?v=nOVp4VtLF_0

  1. 2010/06/30(水) 23:50:29|
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LOVE THAT LOUIE

去年「Louie Louie」について熱く語っていた。
一年を経て、当時欲しかったCDを思い出したように入手。


副題に「The Louie Louie Files」とあるが、しっかりしたコンセプトを持ったコンピレーションである。
24曲がITEM ONEからEIGHTまでに分類されているところがミソ。
まずONEはオリジナルのRichard Berry。
そしてTWOはRichard Berryがインスピレーションを受けた3曲。
THREEは北西部のルイ、というふうに60年代の曲を中心にガレージ感たっぷりのルイを満喫できる。
英語なので何ともなのだが、ブックレットの中身も濃そうだ。
ジャケ裏にはRichard Berryの言葉が添えられていて‘LOVE THAT LOUIEはガレージ・ロックのロゼッタ・ストーンであるLouie Louieの物語だ’との言葉が添えられている。
・・・ロゼッタ・ストーンである。

ほとんどルイばかりなのに不思議と聴き飽きることもなく、むしろ一つの曲をこれだけのバンドや歌手が持ち味を発揮して歌っていることに感動すら覚える。
70年代以降のルイも聴いてみたい。


好きな人にはたまらんCDだが、一般の人には真剣に聴くものではなくBGM向き。


  1. 2010/03/21(日) 22:27:14|
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Scarborough Fair

あるCDを聴いていたところSimon&Garfunkelの「Scarborough Fair/Canticle」のインストゥルメンタルがあって、「そうか、これはそういう題名の曲だったんだ!」と長年のもやもやが解明して非常にスッキリした次第。
さっそくYouTubeでSimon&Garfunkelの曲を聴いてみると、なんだか記憶しているものと違う。
どうもいろんな人が歌っているらしくいくつか聴いてみたけれど、これだ!というバージョンには巡り合えなかった。

Wikiで調べてみると、Scarborough Fairは本当にいろんな人が歌ったり演奏したりしている。
大元はイギリスの古い口承詩のようだ。
十六世紀~十七世紀ごろに「エルフィンナイト」と呼ばれるスコットランドの古いバラッドから作られ、吟遊詩人によって形を変えながら広まったという。
なので歌詞違いや曲違いも存在する。
Simon&Garfunkelバージョンは十九世紀末に編曲されたものが原曲だそうだ。
Bob Dylanの「Girl From The North Country 」も原曲はScarborough Fairらしいが、ぜんぜん違う曲に聴こえる。
私が記憶する曲が誰の曲かはわからずじまいだが、日本では記憶に新しいのはダンロップのCMのゴンチチあたりか。

物悲しい旋律に、失恋や民間伝承を思わせる詩、さらにマジェスティックなイメージも感じる、なんとも不思議な曲だ。
ちなみにScarborough Fairとはスカボローという町の市のこと。

曲違いのものが、かつて日本のCMで流れていた。
この曲は当時ものすごく気になっていたので、この機会に知ることができて結構感激。
80年代の雪印チーズのCM曲である。
Simon&Garfunkelバージョンより、さらに静かな曲調で味わい深い。
http://www.colnavi.info/magazine/imamura/post_125.php



  1. 2009/10/21(水) 23:15:08|
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House of the Rising Sun

Frijid Pinkの記事で「House of the Rising Sun」に触れたが、この曲は古くからアメリカに伝わるフォークソング(アメリカ民謡)で1930年代から数多くのミュージシャンによって歌われてきた。
もともとは黒人奴隷の労働歌から生まれたブルースの一種で、ニューオーリンズの娼婦の歌と言われている。
この機会にいろんな「House of the Rising Sun」を聴いてみた。

1964年のThe Animalsバージョンが特に有名。
貧しい不良少年の歌に置き換えられ、物悲しい調べをパンチの効いたロックバージョンにアレンジして大ヒットした。その後歌われるものはThe Animalsバージョンを意識したものが多いようだ。
これはこれで名作だが、1962年のBob Dylanバージョンがとにかくすばらしい。
Bob Dylanより早い1960年のJoan Baezという女性フォークシンガーのバージョンがあるが、澄んだ美しい声で歌われると少々物足りない。
Bob Dylanの当時弱冠20歳とは思えない土臭く情感のこもった歌声は、作者のわからない原曲もこんなだったのではなかっただろうか?という気持にさせる。


日本では野口五郎、浅田マキなどが歌っている。
野口五郎バージョンは完全にThe Animalsバージョンのカヴァー。
そして浅田マキの訳詩を歌っているのが、ちあきなおみ。
これがまたすばらしい。
歌唱力のある人とは聞いていたがすごい迫力。
これくらいあだっぽい方が雰囲気がある。

グラムロックの帝王ゲイリー・グリッターのバージョンも聴いたが、これは反則(笑)
大袈裟な身振りと派手なバックミュージック・バックダンサーでもうノリノリ。
どこが哀しい歌なんだ!?
続けて聴いていると暗い気分になるので、これはこれでいいかも(笑)

  1. 2009/06/06(土) 21:28:44|
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Hanky Panky



職場では一日中音楽が流れている。
先月くらいから使われているCD(?)は2曲いかにもガレージ・ロックらしい曲がかかる。
それから、1日1回は「Louie Louie」のレゲエ・バージョンが流れる。
たぶんToots & The Maytalsだと思う。これが毎日とっても楽しみ♪

ガレージの方は、一曲はまるで誰の曲かわからないが、もう一曲は「踊る!さんま御殿」のオープニングで流れる「Hanky Panky」。
以前だったら「あー、さんま御殿の曲だねぇ」で終わっていただろうけど、今の私はガレージ馬鹿。
もちろん曲名やバンドを調べた。

まず「Hanky Panky」ってなんじゃらほいってことから。
私の持っている英和辞典では「ごまかし、ちゃらんぽらん」と訳されていた。
アンダー・ウエアのブランド名でもある。同名の映画もある。
んで、音楽の方はっていうと、1963年にJeff BarryとEllie Greenwichという人たちが書いたのがオリジナル。2人はThe Raindropsでも活動していたが、シンガーソングライターであり、プロデューサーであり、数々のヒット曲を生んだ人たちらしい。
メジャーなのは、さんま御殿で流れているTommy James and the Shondellsバージョン。
1966年にシングル・チャートで2週連続1位となった。
60年代らしいポップなロックン・ロール・ナンバー。
当時はこういうのがちょっと不良っぽくて格好よかったんだろうなぁ。
卒業パーティーなんかでこの曲に合わせて踊りそうなイメージ。


  1. 2009/05/04(月) 21:15:52|
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正親町さるる

Author:正親町さるる
IGGY POPや1960~70年代のアメリカ・ミシガン州のROCKが大好きです。
USガレージ・パンク、ガレージ・サイケにもハマってます。
ミュージシャンやROCKをテーマにした切り絵も描いてます。

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